人が死にました。
自殺でした。
色んな酒の味がしました。
周りは泣いたり笑ったりでした。
納棺の時、僕は世良正則の『燃えろいい女』を歌いました。
不謹慎だと言われました。
そうでしょう、そうでしょう、と思いました。
死んだら終わりです。
生き様、死に様、色々大変です。
僕の周りは僕のこの不謹慎さを、ある意味美化してくれたりしました。
ありがたいです。
さぁ、時間は前からドンドン迫ってきます。
生きている俺たちは突き進むだけです。
と書いてみたが、実際の俺は迷惑をかけられた以外どうでも良い・・・
吉祥寺GBに御来場頂いた方々、感謝します。前回アンコールの怒号に『気分がノラねーからやらねー』なんて言っちゃいましたが。今回はやった。
ZieNA初じゃねーかな?アンコールやんの。アンコールやるのって格好悪いって思ってたし。
今回はTHE BLACK 50の黒田氏も観戦に訪れていてリハ終わりで一緒に呑んだ。
「そんなに呑んでライブ出来んのか?」と注意されてるのに、黒田氏のご友人の萩原氏がドクドクと俺のグラスに酒を大量に注いでいた。
ライブが始まり、最初、黒田氏の野次が飛んだが、曲を進める毎にいつの間にか野次は無くなった。
「奇跡が起きた、野次がない」と思いBassを弾いた。
しかし、ZieNAのお客さんをステージ上から見渡してみると、全員殆んどガラが悪い。怖いのである。殺人顔から変態まで多岐にわたっているのだが普通が見当たらない。
可愛子ちゃんにキャーキャー言われる為にバンドを始めたのに、イヤになる。
打ち上げも何の会だかサッパリ分らなくなってるし、黒田氏は、
「そのお前が着ている俺のジャンパーを返せ」と相変わらずの恐喝トークだし。
随分と呑んだな・・・
朝まで呑んだな・・・
そして、今週の日曜日、横浜7TH Avenueにて阿部まさし、コンクリート・ゲタ・バンドと共演します。
19:00スタートです。
絶対に来てくれ。
そして、全てのジャンキーどもに、
「長生きしてくれ」
変態って多い。
というか、俺が寄って行ってるのか、はたまた呼んでいるのかであるのだが、世の中変態だらけだと改めて思わされた。
見た目が完全な女王様なのに、ドMな女性とニューハーフみたいな女性が店に呑みに来て2人の話を聞いていたらなんのこっちゃ分らなくなる会話を聞いていた。
「本屋で立ち読みしてたり、街を歩いてたりすると『女王様』ですよね?って声をかけられるんです。怖いから睨むんですけど、そうすると何だか鼻息が荒くなって『踏んづけてください』って懇願されるんです」
「あらやだ、なにそれ?つーかあんたドMなの?」
「そうなの。私、ドMなんで言われた事を断れない性質で・・・」
「あらやだ!で、どこ踏んづけるのよ?」
「膝ついて、股間を露出して『ここを、ここをぉ』って言うので」
「場所は?」
「デパートの階段の影とか・・・」
「なになに積極的じゃな~い冒険~!・・・・で、踏んづけるてあげるの?いやだぁ・・・」
「物凄い喜ぶんですよ『うんぎゅわぁ~』とか言って。私怖くなって写メ撮っちゃいました。見ます?」
「いや、いいわよそんなの・・・どれ?」携帯を覗き込むニューハーフみたいな女性。
「ぎゃはは!チンコにピアスあるじゃな~い。何アンタこのブーツ?痛そうなので踏んでるわね」
「見た目で女王様とか、ドSと思われちゃうのが心外なんですよ」
「つーか、あんたちゃんとセックスしてんの?」
「してますけど、正常位はかれこれ3年はしてません」
こんな女性も居るのかと耳を疑った。
「正常位しないの?どうやってんのよ?」
「基本2時間づーっと舐めてて、あ、固まったと思ったら上に乗ります」
「上だけ?」
「はい」
「だからそんなにスリムなんだぁ~」
「先輩はどうなんですか?最近」
「私は最近もう男はイラナイ感じ。電マがあれば十分よ。電マは良いわよ~、服の上からでも効くし。勿論肩こりにじゃないわよ~、ゲラゲラゲラ」
腹筋が千切れそうになった。
上に乗ってるからスリムなんだとか、肩こりにじゃないわよ~のやり取り。よく言うガールズ・トークってこんな感じなのか?
俺は男だから「勃った」とか「大きくなった」とか「固くなった」とは言うが、「固まった」とは言わないし言われた事が無い。
柳葉さんのCMの名場面が脳裏に浮かび声に出して笑えないので体がパニックに・・・
下ネタを嫌う奴等は結構いるが、下ネタは基本面白い。使用する言葉を器用巧みに選択し、えげつなさのエッセンスの散りばめ方は色々問題があるが、他人の噂話や悪口なんかよりは全然マシだ。
しかし、ここでは書けない物凄くエゲツナイ話を延々2時間していた2人の会話を聞いていたら、俺なんかまだまだ健常者だと一安心。
色んな人が世の中には居るね。
さて、1月27日横浜7TH AvenueにてZieNA ライブあります。お近くの方は是非。
で、2月8日吉祥寺 ROCK JOINT GB ZieNA出演21:00過ぎトリです。
また、2月14日は下田在住の阿部まさし氏とコンクリート・ゲタ・バンドがZieNA企画のライブに出演決定。こっちは見逃しちゃイケない。無理してでも来て下さい。
土曜日に弟の相方ムラコが店に来て、気がついたらテキーラをジャブジャブ呑んで、気がついたら店で失神してた。
で、GOLD JINが15時からあって、急いで博多天神のラーメンを二日酔いの胃袋に流し込み、リハ開始。
ビールを一本呑んだら、元気になる。
で、更にジンリッキーを3杯流し込んだらテンションが上がり、もうどうなってもイイや状態に。
で、渋谷のJACKと言う店で弟とムラコのコンビ「サミットクラブ」のトークライブに行く。
何だか良く分らないが、あっという間にライブが終わり、何故か知らないが渋谷のコレオスに連れて行かれて、マティーニを呑み、で、何故かまたJACKに戻り、酒を呑んでた。
楽しい時間だったが、帰りの途中、ラーメンのゲボと牛丼のゲボを吐いた。
最近本当に良く吐く・・・
今回は記憶がある為に、酒の恐ろしさを目の当たりにした一日だった。
ムラコの酔っ払った姿を見て昔の自分を思い出した。
飲酒キチガイに段々と、着々と近づいて行く自分を見ているようだ。
「ムラコさん、酔っ払っている時のあんたは完全にROCKしてますよ・・・」
「ウヒヒヒ」と笑うムラコに
『死なないで下さい』という台詞は似合わない。
吉祥寺ROCK JOINT GB御来場いただき感謝します。
本当に感謝します。
酒はもう呑まないでライブやりますよ。
前回はべろんちょでベースもピーーーーーて言うだけだし散々だった。
PBに変えたのが敗因、酒も敗因・・・
で、今回はメインのJBに戻したらやはりエロい女みたいに鳴ってくれて勃起もんだった。
ZieNAは何となく最近PBの方が合ってんじゃね~?と思ったが俺には関係ないらしい。
JB弾いたってPBみたいな音だし、フルテンだし、ベーアンに近づけばギターみたいにハウるし・・・
大体やり方わかんね~んだよ。アンプのツマミだって最大3個以上あるとパニックなんだよ。
イコライザーとかさっぱりわかんね。
男はフルテン、女はノーパンですよ。
何だか気分良くライブやれたのは高校生の時の初ライブ以来だった・・・ような気がする。
お客さんも暴れてくれて感謝だし、何だか知らないが俺の目の前に矢沢のEちゃんそっくりな人が、
「ロケンロール!」って暴れてるし、MC(業務連絡)してたら、
「なんか面白い事言って」と叫ばれる。
もう十分面白いじゃネーかよ、汗かいてジタバタ演奏している様を見れば!と思うが、酒が入ってないから、恐ろしくなって言われたままチンコ話の下ネタ2連発ですよ。誰も笑ってねーし・・・
何が良くて悪いのかさっぱりわかんねーが、CDがスゲー売れた。作って良かったよ。ZieNA解散の危機の喧嘩レコーディングが報われましたよ。レコーディング大好き人間だった俺が嫌いになりましたよ。ZieNA最悪ですよ、人間関係クソですよ。
まぁ、友達でもないし音だけで繋がってんだからしょうがねーけどね・・・
何がいつもと違うのかわかんねーがアンコールの怒号。
「気分が乗らねーからやらねーよ」と悪ぶるが、単純に曲が無いので出来ないだけ・・・
で、打ち上げ。テキーラボトル2本急いで呑んだ。
で、河岸を変えて西荻。記憶なし、根性なし、金もなし。
2泊させて貰うが何故か野郎に愛撫されるはで大変。
「あ、死ぬかも」と思いながらGOLD JINさんのリハの為、無理矢理昼間の西荻を後にした。
JBからアップライト・ベースに持ち替えアコースティックインチキJAZZなベースをヒーヒー言いながら3時間弾く・・・
で、その翌日。
鶴間という聞いた事も無い駅にZieNAのプリプロの為出動。1時間半電車に揺られる。
4時間未知数な楽曲に悪戦苦闘し、何がどうなのかわかんねー状態で鶴間の絶望的な夜の街を徘徊。
『オモニ食堂』なる店にメンバーで入る。
日本に20年住んでるって言うババァの日本語はクソだった、何言ってんのかサッパリわかんね~。
が、メシはスゲー美味い。
が、スゲー辛い。メンバー廃油みたいな汗を出してヒーヒー言ってる。
暫くすると辛すぎて脳が思考停止。誰も喋らなくなる。
で、1時間半かけて帰宅しサウナみたいな寝汗を掻いてた・・・
やばい。
で、その翌日、お客さんに連れられ湯河原温泉にある『エルルカン』と言うフレンチレストランに。
久々に痺れましたよ。うめーよ仏。
で、急いでワインを2本、ビール、ウイスキーを呑んだ。
2次会は湯河原駅前にあるスナック『麻の葉』という凶暴な店名の店。
期待するよ!名前からして期待するってんだよ!
ドキドキしながら入店し、品の良いお婆さんが一人で切り盛りしてた。
「いつブツが振舞われるんだ?」って思ってたが中々出てこないので、
「何で麻の葉?」と尋ねると、
「強いから」
「・・・・・・・・」
やばいよ・・・
14日のライブから毎日がこんな感じ・・・
やばいよ・・・
知らない。
何にもおめでたくない。
おめでとうございますって、会う人達に言ってはいるが、そんな気持ちなんて微塵もない。どうでも良い。
1月14日吉祥寺ROCK JOINT GBに21:00から出演します。
今回は危ないよ・・・
今回も危ないよ・・・
今年は立川のサウナで元旦を過ごした。
似た様なクソ達がそれなりに居た。一人ぼっちの奴等が多かった。
そこで小皿にひとかけら盛られた黒豆と玉子と蒲鉾を食った。美味いはずは無い。
ビール呑んで、サウナ入って、小汚いイビキの中で寝た。
なんだかウズウズする。
無性に暴力的な発想が脳味噌を埋める。
ライブで発散しなきゃ誰かを傷つけてしまいそうだ。
国王との大晦日の話は気が向いたら書く。
14日、待ってるぜ。
12月も終わる。2009年も終わる。
肝臓周辺が腫れて痛くて、気が狂いそうなので医者に転がり込んで大量のお薬を呑みながら飲酒してた。
ガキの頃とは体力も肝臓も脳味噌も能力が落ちていて、復活するのに異常な時間を要するし、薬もあんまり効かなくなって来た・・・
滅多に連続飲酒をやらない俺だが12月と正月は別。毎日呑んでるようなもの・・・
酔いが醒める前に生ビールをゴッゴッゴと呑んでごまかしてとうとう26日まで辿り着いた。
誕生月なので様々な方たちがシャンパンをご馳走してくれたのだが、今年初めて、
「いや、呑めません」と断ってしまうほど肝臓が腫れた・・・
国王は
「なんだか塩辛い物が食べれなくなった。カップラーメンも蓋開けて逆さにして粉を落としてからお湯入れて食べてる」とか言うし、食欲が無くなったとも言っていた。
欲・・・
確かに着々と薄っぺらになって来ていると感じる。
性欲など最たるもので、やる気が起きないのである。事件です・・・あんなに昔から大好きだったのに・・・
「ワンデイ、2セックス」と豪語していた頃が懐かしい・・・
興奮しないサムライ、鞘に納まらない刀、靴べらを添えなきゃ入らないなんて女性には中々言えないし・・・
肉も好んで食べなくなった、煮魚に感動を覚え、ガキの頃、
「魚食う奴なんてヨワッチーぜ!」と油の塊をモシャモシャ食っていたのが嘘のようだ。
酒も恐ろしいからバーボンをストレートで呑まなくなるし、日本酒も温めなきゃ呑まないし、最近野菜ジュースを異常に体が欲するし、ミニスカートのオネーチャンが歩いていても目で追わなくなったし、酔うと疲れて喋らなくなるし・・・
「演説しながら生まれてきた」と豪語していたのに・・・
衰えは恐ろしい・・・
来年は復活し、やりたい放題な一年にしてやる。
1月は14日吉祥寺GBからスタート。
良いお年を・・・
酔っ払いは嫌いだと良く言われる。
酒乱は嫌いだと良く言われる。
狂っているのは酒のせいで俺のせいじゃない。
人やモノのせいに俺はしながら生きてきた。
もうどうだって良いんだよ。
この間の吉祥寺のライブでBassから『ピィィィィィィィイィィィィイィィ』って音が凄く大量に出て、演奏にならなかったのはきっと俺の頭の中、もしくわ魂だったのだろう。
音出してナンボだろ?
でもピィィィィィは凄い脳味噌がブチ切れそうになってBass叩き壊してやろうかと思ったが、何しろ気が小さいから出来なかった。
そこに俺のダメさがある。
ロックになるには本当に時間が掛かるぜ馬鹿やろう!!
11月15日 函館あうん堂ホール『LIVE complex vol 11』に来場して頂いた方々、並びに共演者の方々、スタッフの方々感謝します。
今回の行商は文章にすると長いので箇条書きに・・・
①行きの飛行機がオバマのエアフォース・ワンの為2時間遅れになりビールをしこたま呑む事になる。
②到着後すぐに函館ロッカーの雄『いわさん』の手引きで居酒屋『停車場』にて飲酒開始。
③その後、函館駅前の大門横町という屋台村で天ぷら、ワインバー、餃子屋と梯子。
④何故かスナックに移動し、カラオケを熱唱しライブチケットを6枚居合わせたお客さん達に押し売りする。
⑤「そこのホテル402号室に泊まってるから良かったらおいでよ」とエアロスミスのvocalみたいな事をロッソが居合わせた女性客に言うが結果誰も来ない。
⑥翌朝、朝食が用意されているレストランに居たらロッソが何故かステージ衣装で登場。まだ酔っているのかと思ったが実は、昨夜の乱行で自室にてションベンか何かを撒き散らしたらしく、オマケに素っ裸になり、着ていた洋服めがけてションベンか何かを撒いたらしくビシャビシャになったとの事。朝食後ランドリーにて洗濯を開始。
⑦ロッソ単独で五稜郭タワーに登る。DrumのKAZZは朝市に行った後、暫く音信不通になる。何をしていたのかは敢えて聞かない。
⑧ロッソと合流し函館ラーメンを食う。その後ロッソの具合がオーバーヒートし、「もうダメかも知れない」と大量の不吉な汗をかきながら言い始める。
⑨リハ終了後、また居酒屋で飲酒を開始。「こんな生活が続けば良いなぁ・・・』とKAZZが呟くが誰も何も言わない。
⑩ライブ開始。6年ぶりに本気ジャンプを試みたら思いの他高く舞い上がりストラップが肩から外れてしまい、C-C-BのBassの様な格好で暫く弾く。誰も助けてくれない・・・
⑪ライブ無事終わり、急いで外に呑みに行く。
⑫「そろそろ」と言われあうん堂に戻り打ち上げ開始。紙パックの日本酒『温情』というどうしていいのか分からないネーミングの酒を「男なら」と煽られて何杯か一気する。CDも気がつけば結構売れてた事にビビると共に感謝しテンションが無駄に上がる。
⑬記憶が無くなり目が覚めた時「ここ何処?」を誰も居ない部屋で3回言う。
⑭良く分らないうちにチェックアウトになり朝市にて海鮮丼をメンバー仲良く喰らうがロッソが大胆に味噌汁をお椀ごと倒す。全員無視する。
⑮無事に羽田に帰るが腹が完全にクラッシュし暫くトイレから出られなくなる。
⑯風邪をひく・・・
疲れた・・・
でも最高に楽しかった。また来年来いよと皆さん言ってくれました。
函館はいい所です。
出来上がったZieNAのCDを携えて明日から函館に行商に行きます。
何枚売れるんだろうか?
寒いんだろうなぁ・・・
でも酒は美味いだろうなぁ・・・
今回はメンバー全員行きも帰りも一緒。
愚者人間ツアーです・・・
函館の方々あうん堂へ是非来てくれ!
横浜にて初めて打ち上げにて他のバンドさんとお話させて貰った。
元来うちらは中打ちに出ても誰からも話しかけられず、ひたすら杯数を重ねて酔っ払うだけ・・・
「死ねば良いのに・・・」という言葉を積み重ねていたが、今回はロックの塊みたいな連中ばかりで楽しく呑んだ。
みんな良い人だったので酒も変な所に納まらず楽しかった。感謝します。
で、今日昼間のクソ寒いなかTHE BLACK 50の黒田氏がとある事情で入院をしていたのでお見舞いに行って来た。
「俺が貸してたジャンパーを返せ」とムチャクチャなメールが黒田氏から届いて行くのを躊躇っていた。
勿論返せない様な義理を黒田氏から受ける程俺はヤクザ者ではないので、ジャンパーは借りていない。
ただ、黒田氏と全く同じ色違いのジャンパーを持っていただけである。
黒田氏は何故か知らないが幼稚園児が積極的にお絵書きの時に使用する様なミドリ色のクレヨンみたいなどぎついジャンパーを購入していた。
無論そんな大胆な色選びなど出来ない俺は濃紺のジャンパーを購入したのだが、何処からかその情報が流失し、
「俺が貸してたジャンパーを返せ」となったのである・・・
要するに似合わないのか、他人から色々言われたのだろう。で、濃紺の同じデザインを持っている俺に、
「返せ」と相成った・・・
で、クソ寒い中、月島からバイクを飛ばして立川へ到着し、病室のある階に向かうエレベーターに乗った・・・
俺は想像していた・・・
病室からチンピラみたいな高笑いや聞くに堪えない卑猥な言語の連発が廊下に響き渡り、通り過ぎる看護士や患者達が嫌な臭いでもするかの様な部屋を避ける様な目で通り過ぎて行ってんだろうなぁ、と。
教えられた部屋番号をゆっくりとドキドキしながら歩を進めるが妙に静かなのである。
そして黒田氏がふんぞり返っているであろう部屋番号の前に立ち、15秒くらいジッとしていたが誰の声もしないので、
「タバコでも吸いに行っているのか?」と思い部屋に入り、黒田氏のベットの前に立つがカーテンで仕切られていて一瞬、
「まさか?」と思ったがヒョイと顔を出すと、甚兵衛か作務衣を着た黒田氏がパソコンをボ~っと見ていた。
「おはようございます」と言うと、黒田氏は型遅れのパソコンみたいな立ち上がりで、大分間があってから、
「いよぉ~」と言った。
期待していた大袈裟なギプスもなく足を吊っているわけでもなく、ただボンヤリと横になっていた。
「お見舞いです」と出来立てホヤホヤのZieNAのCDを渡す。
「これ、売り物?」と言うので、そうですと答えると何やら難しそうな表情になり何も言わずパソコンの横に置いた。
暫くギクシャクしたやりとりの中、折れた右足にチタンが埋め込まれた様を写したレントゲンと処置前のレントゲンを見せてくれたので、てっきり貰えるものだと思ったら、
「やらね~よ」と言われる。
で、もう2人だけのこの空間は地獄だと思っていたら、マキさんが登場。手にはスタバの紙袋。
「あぁ、コーヒー好きなんだ」と思っていたら、中にはマカロンが10個位入っていた。
「マキさんも人が悪いなぁ、こんな酒豪にマカロンなんて甘い物、しかも舶来物のお菓子なんて絶対食わないよ」と思っていたら、
「いやぁ、ありがとう」と物凄い笑顔になり、袋から嬉しそうにマカロンを出して色々確認していた。
「好きなんですか?マカロン?」と問うと、
「円盤みたいなやつ買って来てくれって言われたのよ」とマキさん。
「ほら、円盤みたいだろ~」とマカロンを手に取り俺に見せる黒田氏。俺は言葉がない。
「コーヒーでも飲みに行くか」と言われ、車椅子に乗る黒田氏。無論俺は車椅子を押したくて仕様が無いが、
「それだけはさせねぇ」と断られた。
手を使わず器用に自らの足を使いスピンターンとかしていた。
何でも道を譲らない他の患者には常にガンを飛ばして威嚇しているのだと言う・・・俺は言葉が無い。
で、見晴らしの良い病院の最上階の喫茶店で黒田氏はケーキセットをオーダー。
本当に甘い物が好きなんだと実感し、俺もケーキセットにする。
テーブルに運ばれたレア・チーズケーキをモノの数秒で胃の中へ収める黒田氏。俺は普段甘い物を滅多に食べないし無論食べきれないので、黒田氏に差し出すと、
「食い残しかよ」と言われるが蛇みたいに一口で半分残ったベイクド・チーズケーキを口の中に投入し飲み込んだ。
仕舞いにはマキさんの茹で玉子に視線が及び、
「食べないのか?」とか「あぁ、塩かけ過ぎだ!もっと玉子の味を楽しんで!」と言っていた。
リーゼント、革ジャン、サングラス、ハーレー、ロックンロール、空手、酒豪、殺人顔、と言う俺の脳味噌の中にセットされた黒田氏の単語がみるみる違う単語に組み替えられていく・・・
で、タバコを吸いに行こうとなり、エレベーターに乗り1階の誰も来ないような場所へ・・・
薄暗い壁の脇に申し訳なさそうに小さな灰皿が置いてあった。何でもここでしか喫煙出来ないらしい。
車椅子に座り携帯灰皿を片手に美味そうにタバコを噴かすイデタチは何故か絶望感が漂いワクワクさせる。
すると同室らしき30位の真面目っ子っぽい男性が大きな袋を二つ面倒臭そうにぶら下げながら近づいてくると、
「よ~××君」と声をかけて楽しそうに談笑していた。その様がどうしても病院には思えず刑務所ではなく、警察署の留置場での午前の運動の時間に見えてしまうのが可笑しくて腹筋が千切れそうになる。
ここでは書けない色々な話を聞いた。書いたら殺すって言われたので書かない。
隙をみて写メを撮ったら、載せたら殺すと言われたので載せません。
兎に角足以外は至って健康で、安心しました。
「毎日退屈だ」と申していたので、
「じゃ、黒田さんを一方的に知っている人間を日替わりで見舞いに行かせましょうか?」と言うと、笑っていたので皆さんお見舞いに行ってあげてください。
多分甘い物を大量に差し入れれば問題ないかと・・・・
が、敢えて病院名は書きません。本当に行かれたらワタクシ殺されますから・・・
お大事に。一日も早い復活を期待しております。